寒い日にエアコンで暖房をつけていると、どこからか「ポタポタ」と水の音がして、「夏でもないのになぜ?」「故障だろうか?」と不安になったことはありませんか?エアコン ポタポタ 音 暖房という状況は、冷房時と違って原因が分かりにくく、戸惑うかもしれません。この記事では、暖房なのにエアコンからポタポタ音がする主な原因とは何か、そしてエアコンのポタポタ音、冬(暖房)と夏(冷房)での原因の違いについて、そのメカニズムから詳しく解説します。
また、その音は本当に「ポタポタ」ですか、それとも「ポコポコ」ですか?まずはその音、「ポタポタ」 「ポコポコ」?音の種類でわかるエアコンの異常について正しく知り、暖房時のポタポタ音、放置は危険なのか、故障のサインか見極めるポイントを一緒に確認しましょう。音が聞こえる場所が室内機なのか室外機なのかによっても、緊急度は大きく変わります。
さらに、万が一の異常に備え、【今すぐできる】エアコンのポタポタ音 応急処置と簡単な解消法から、冬場特有の原因「ドレンホースの凍結」の確認方法と対処法まで、ご自身で確認できる具体的なステップを紹介します。エアコン内部の結露が原因となる暖房と水の関係を解説し、自分で解決!ドレンホースの詰まりを掃除する方法も、専用道具を使った安全な方法を取り上げます。
もし、うるさいポタポタ音で眠れない場合も、すぐに試せる防音 消音対策(専用グッズの紹介)が役立つはずです。集合住宅にお住まいの方へ向けて、賃貸物件でエアコンの音が気になる時の大家さん 管理会社への相談手順や、セルフチェックで直らない時に業者へ修理を依頼する目安と費用相場もまとめました。
本格的なシーズンが来てトラブルに悩まされる前に、冬のエアコン暖房シーズン前に ポタポタ音を防ぐための予防策とメンテナンスについても触れています。この記事を読んで、エアコンの不安を解消し、安心して暖かい冬を過ごしましょう。
この記事のポイント
- 暖房時にエアコンからポタポタ音がする主な原因
- 音の種類(ポタポタ・ポコポコ)による違いと見分け方
- 自分でできる応急処置とドレンホースの掃除方法
- 修理を依頼する目安と冬場の予防メンテナンス
エアコンからポタポタ音が暖房中に出る原因
暖房運転中にエアコンからポタポタと水が垂れるような音がすると、多くの方が「冷房でもないのに水が出るのはおかしい」「故障ではないか」と心配になります。しかし、暖房時でも水が発生し、音が鳴ること自体は珍しくありません。ここでは、なぜ冬の暖房使用時に水音が発生するのか、その主な原因を詳しく見ていきます。
- 暖房なのにエアコンからポタポタ音がする主な原因とは
- エアコンのポタポタ音、冬(暖房)と夏(冷房)での原因の違い
- その音、「ポタポタ」 「ポコポコ」?音の種類でわかるエアコンの異常
- エアコン内部の結露が原因 暖房と水の関係を解説
- 冬場特有の原因「ドレンホースの凍結」の確認方法と対処法
- 暖房時のポタポタ音、放置は危険 故障のサインか見極めるポイント
暖房なのにエアコンからポタポタ音がする主な原因とは
結論から言うと、暖房運転中に室内機から「ポタポタ」と音がする場合、その多くは室内機内部で発生した結露水が原因ではありません。
暖房運転は、冷房とは仕組みが逆です。室外機で屋外の冷たい空気から熱を集め(この時、室外機はさらに冷たくなります)、その熱を室内機に送り込んで暖かい空気を吹き出します。そのため、室内機は熱くなる側であり、通常は室内機内部が冷やされて結露水が発生することはありません。
では、なぜ音がするのでしょうか。主に考えられる原因は以下の2つです。
1. 室外機の霜取り運転による音
最も可能性が高い原因が、室外機の「霜取り運転」です。暖房を使い続けると、外気と熱交換を行う室外機の熱交換器は氷点下になることもあり、空気中の水分が結露して霜がびっしりと付きます。
この霜が厚くなると、空気の通り道を塞いでしまい、熱交換の効率が著しく低下します(暖房が効きにくくなる)。これを解消するため、エアコンは一時的に暖房を停止し、室内機に送るはずだった熱を室外機側に回して、霜を溶かすための「霜取り運転」を自動的に行います。
霜取り運転のサイン
霜取り運転が始まると、暖房が止まり、室内機のランプが点滅することがあります。運転が再開するまで10分〜15分程度かかる場合もありますが、故障ではありません。
この霜取り運転によって溶けた大量の水(霜)が、室外機本体の下部やドレンホースから排出される際に、「ポタポタ」や「チョロチョロ」「シャー」といった音を発生させることがあります。この場合、音は室内機からではなく、屋外の室外機やその周辺(ドレンホースの先端など)から聞こえている可能性が高いです。これは正常な動作音です。
2. 室内機本体や配管からの異音
もう一つの可能性として、温度変化による部材の膨張・収縮音が挙げられます。暖房運転の開始時や停止後、室内機本体のプラスチック部品や、内部の金属部品(熱交換器など)が、急激な温度差によって膨らんだり縮んだりします。
このとき、「キシキシ」「パキパキ」「ピシッ」という、プラスチックがきしむような音が発生することがあります。この不規則な音が、水が滴る音(ポタポタ)のように聞こえるケースです。これも多くの場合、故障ではありません。
ただし、室内機から明らかに「ポタポタ」と水が滴る音がし、実際に水が漏れてくる場合は、別のトラブル(加湿機能の不具合、ドレンホースの凍結による逆流、稀なケースでの結露)も考えられるため、注意が必要です。
ポイント
暖房時の「ポタポタ音」は、多くの場合、室外機の「霜取り運転」で溶けた水が排出される音です。まずは音が室内機からなのか、室外機からなのかを聞き分けてみましょう。
エアコンのポタポタ音、冬(暖房)と夏(冷房)での原因の違い
エアコンの水音は、夏(冷房)と冬(暖房)で発生のメカニズムが根本的に異なります。この違いを理解することが、聞こえてくる音が正常なのか異常なのかを判断する重要な鍵となります。
冷房・除湿運転(夏)の場合、エアコンは室内の暖かい空気を吸い込み、内部の冷たい熱交換器で冷やします。このとき、空気中の水分がジュースの缶に水滴が付くのと同じ原理で急激に冷やされ、結露水が発生します。この水がドレンパン(受け皿)に溜まり、ドレンホースという専用のホースを通って屋外に排出されます。夏場にドレンホースから水が出ているのは、エアコンが正常に働いている証拠です。
一方、暖房運転(冬)では、室内機は暖かい熱交換器で空気を温めます。そのため、基本的に室内機内部で結露は発生しません。前述の通り、水が発生するのは主に室外機です。室外機が外気を冷やす(熱を奪う)過程で霜が付き、それを溶かす「霜取り運転」で水が出ます。
| 運転モード | 結露(水)が発生する場所 | 主な水音の原因(正常時) |
|---|---|---|
| 冷房・除湿(夏) | 室内機 | 室内機で発生した結露水がドレンパンに溜まり、ドレンホースを流れる音(チョロチョロ、ポタポタ) |
| 暖房(冬) | 室外機 | 室外機の霜取り運転で溶けた大量の霜(水)が、室外機本体やドレンホースから排出される音(ポタポタ、シャー) |
このように、夏に室内機から水が出るのは正常な動作です。しかし、冬の暖房運転中に室内機から「ポタポタ」と水が漏れる・音がする場合は、霜取り運転の正常な排水音とは別の原因(ドレンホースの凍結や詰まりによる逆流など)を強く疑う必要があります。
その音、「ポタポタ」 「ポコポコ」?音の種類でわかるエアコンの異常
エアコンから聞こえる音は、「ポタポタ」だけではありません。「ポコポコ」「ボコボコ」といった異なる音がする場合、原因も対処法も全く変わってきます。音の聞き分けは、トラブルシューティングの第一歩です。
音が「ポタポタ」なのか「ポコポコ」なのか、エアコンを運転させた状態でよく耳を澄ませてみてください。音の種類によって、エアコンが何を伝えようとしているのかが分かります。
「ポタポタ」「ぴちゃぴちゃ」「チョロチョロ」
これは、水が流れたり滴ったりする音を指します。
- 冷房時:室内機の結露水がドレンホースを正常に流れる音です。問題ありません。
- 暖房時(室外機から):室外機の霜取り運転で水が排出される正常な音です。問題ありません。
- 暖房時(室内機から):異常のサインである可能性が高いです。室内機から実際に水が漏れている(水漏れしている)音かもしれません。早急な確認が必要です。
「ポコポコ」「ポンポン」「ボコボコ」
これは、水と空気がぶつかる音です。木魚を叩くような、空気が水を押し出すような音と表現されることもあります。
この音の主な原因は、ドレンホースからの外気の逆流です。特に近年の気密性の高いマンションなどの室内で、キッチンの換気扇や浴室の24時間換気システムを回すと、室内の空気が強制的に排出され、室内の気圧が外より低くなります(負圧状態)。
すると、空気は入り口を求めて、唯一外部とつながっている穴であるドレンホースから室内に逆流しようとします。その際、ドレンホース内に溜まった結露水(冷房時)や、ドレンパンに残ったわずかな水に空気がぶつかり、「ポコポコ」という音が発生します。これはエアコンの故障ではなく、室内外の気圧差が原因で起こる物理的な現象です。
高気密住宅とポコポコ音
2003年の建築基準法改正により、シックハウス対策として全ての住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられました(出典:国土交通省)。このため、現代の高気密住宅では室内が負圧になりやすく、「ポコポコ」音が発生しやすい環境になっています。
注意:音の種類の見極め
「ポコポコ」音は故障ではありませんが、音がうるさい場合は対処法(後述)があります。一方、「ポタポタ」音が暖房中の室内機から聞こえ、実際に水漏れしている場合は明らかな異常事態です。
エアコン内部の結露が原因 暖房と水の関係を解説
「原則として、暖房では室内機は結露しない」と説明しましたが、いくつかの例外的な状況や特定の機能によっては、暖房中でも水が発生したり、結露が関係したりすることがあります。
1. 加湿機能付きエアコンの場合
一部の高級機種(ダイキンの「うるさら」シリーズなど)には、外気の水分を取り込んで室内に送る「無給水加湿機能」が搭載されています。このタイプのエアコンでは、加湿ユニットや給気ホースといった専用の経路で水(水分)を扱います。
例えば、加湿・換気機能搭載機種(パナソニックの一部機種など)では、給気ホースに湿気が溜まっていた場合、室外機から空気を取り込む際に「ポコポコ」と音が鳴ることがあります。これは故障ではなく、機種特有の動作音であることが多いです。ご使用のエアコンに加湿機能があるか、取扱説明書を確認してみましょう。
2. 設置状況や環境による稀な結露
非常に稀なケースですが、以下のような状況では暖房中でも室内機側で結露が発生する可能性があります。
- 配管の断熱不良:室内を通る冷媒管の断熱材が劣化したり、施工が不十分だったりすると、配管の一部が冷えて結露することがあります。
- 極端な温度差:室内と室外の温度差が極端に激しい場合や、設置場所の環境(例:加湿器をエアコンの真下で使っている)により、室内機の一部でわずかに結露が発生する可能性もゼロではありません。
- 内部の汚れ:エアコン内部のフィルターや熱交換器にホコリがびっしり詰まっていると、空気の流れが乱れ、熱交換の効率が低下し、予期せぬ結露につながることも考えられます。
豆知識:霜取り運転中の室内機結露
前述の「霜取り運転」中、エアコンは室外機を温めるために、一時的に冷房運転に近い状態になります。このとき、室内機の熱交換器は冷たくなるため、室内の暖かい空気が触れると一時的に室内機側で結露が発生することがあります。
ただし、これは霜取り運転中の数分〜十数分間のごく短時間であり、通常は暖房運転が再開されると熱で蒸発します。この水が何らかの原因(ドレンパンの傾きや汚れ)でうまく排水されずに溜まり、ポタポタ音につながる可能性も否定できません。
冬場特有の原因「ドレンホースの凍結」の確認方法と対処法
暖房時のポタポタ音で、特に注意が必要かつ、冬場に非常に多いトラブルが「ドレンホースの凍結」です。
前述の通り、暖房中は室外機から霜取り運転で溶けた水(ドレン水)が排出されます。しかし、外気温が氷点下になるような寒い日(特に夜間から早朝)には、ドレンホースの出口付近や、ホース内に溜まった水が凍ってしまうことがあります。
ホースが氷で詰まると、室外機から排出されるべき水が行き場を失い、室外機本体の底に溜まったり、最悪の場合、配管を伝って室内機側へ逆流したりします。この逆流した水が室内機からポタポタと漏れ出し、水漏れ(ポタポタ音)として現れるケースがあります。これはエアコンの故障ではなく、設置環境によるトラブルです。
確認方法
まず、室外機周辺を確認し、ドレンホースの先端が雪や氷に埋もれていないか、ホース自体がカチカチに凍っていないかを目視と触感で確認してください。ホースの先端が地面の水たまりや側溝に浸かっていると、非常に凍結しやすくなります。
対処法
凍結の対処法:ぬるま湯で溶かす
もしドレンホースが凍結している疑がある場合、ぬるま湯(人肌〜40℃程度)をタオルや雑巾に含ませ、凍結している部分(主にホースの先端)にゆっくりとかけて溶かしてください。または、ペットボトルやジョウロで少量ずつかけても良いでしょう。
危険:熱湯は絶対NG!ホース破損の原因に
早く溶かそうとして熱湯(60℃以上)をかけるのは絶対にやめてください。ドレンホースは一般的に塩化ビニール製(PVC)のものが多く、熱に弱いため、熱湯によって変形・破損・亀裂が入る恐れがあります。必ず、人肌より少し温かい程度のぬるま湯を使用しましょう。
氷が溶けて、ホース内から溜まっていた水が流れ出てくれば解消です。溶けた後は、ホース内の水がしっかり排出されたことを確認してください。
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暖房時のポタポタ音、放置は危険 故障のサインか見極めるポイント
暖房時のポタポタ音は、様子を見ても良いものと、すぐに対処が必要な危険なサインがあります。放置すると、漏電や重大な故障、あるいは水漏れによる床や家財への被害につながるため、この見極めは非常に重要です。
様子を見ても良いケース(正常な動作音)
- 音が室外機から聞こえる(霜取り運転の排水音)
- 暖房運転の開始時や停止時にだけ「パキッ」「キシッ」と鳴る(部材の膨張・収縮音)
- 音は室内機からだが「ポコポコ」「ポンポン」という空気の音で、窓を開けたり換気扇を止めたりすると音が止まる(気圧差によるもの)
危険なサイン(要対処・点検)
- 室内機から「ポタポタ」と音がし、実際に水が漏れている
- 音が室外機からではなく、室内機の内部から「ポタポタ」「チョロチョロ」と継続的に聞こえる(水漏れしていなくても)
- ドレンホースの出口が凍結している、または雪や泥で埋まっている(放置すると逆流の恐れ)
- エアコンの効きが極端に悪い、またはエラーランプが点滅している(他の故障と併発している可能性)
- 水音とともに、焦げ臭いなどの異臭がする(重大な故障の可能性)
特に「室内機からの実際の水漏れ」は、最も危険なサインです。内部のドレンパン(水の受け皿)の割れ、ドレンホースの完全な詰まり(凍結含む)、または本体の重大な故障の可能性があります。放置すると室内の壁や床を水浸しにし、カビの発生や、集合住宅の場合は階下への漏水事故にもつながりかねません。すぐに運転を停止し、コンセントを抜いて専門業者に連絡してください。
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エアコンのポタポタ音が暖房時に出た時の対処法
暖房中のポタポタ音の原因が、故障や異常のサインである可能性が分かったところで、次にご自身でできる対処法や、専門業者に依頼する目安について具体的に解説します。原因が「気圧差」なのか「凍結」なのか「詰まり」なのかで、対処法は全く異なります。
- 【今すぐできる】エアコンのポタポタ音 応急処置と簡単な解消法
- 自分で解決!ドレンホースの詰まりを掃除する方法
- うるさいポタポタ音で眠れない すぐに試せる防音 消音対策
- 冬のエアコン暖房シーズン前に ポタポタ音を防ぐための予防策とメンテナンス
- セルフチェックで直らない時に業者へ修理を依頼する目安と費用相場
- 賃貸物件でエアコンの音が気になる時の大家さん 管理会社への相談手順
【今すぐできる】エアコンのポタポタ音 応急処置と簡単な解消法
エアコンから「ポタポタ」または「ポコポコ」という音が聞こえた場合、慌てずに試せる応急処置があります。まずは音の種類と状況に合わせて対応しましょう。
音が「ポコポコ」「ポンポン」の場合(気圧差が原因)
これは前述の通り、故障ではありません。室内の気圧が外より低くなっていることが原因です。以下の方法で空気の通り道を作ってあげることで、音はすぐに解消されます。
「ポコポコ」音の解消法(気圧差の調整)
- 部屋の窓や換気口(吸気口)を少し開ける: 最も簡単で即効性があります。数センチ開けるだけで室内と室外の気圧差がなくなり、ドレンホースからの空気の逆流が止まります。壁にある丸いや四角い「給気口(換気レジスター)」を開けることでも同様の効果があります。
- 換気扇(キッチンやお風呂場)を止める: 室内の気圧が下がる直接的な原因となっている換気扇を止めれば、音も止まることが多いです。ただし、料理中などは換気が必要なため、窓や給気口を開ける対策をおすすめします。
音が「ポタポタ」の場合(凍結・水漏れが原因)
1. 室内機から実際に水漏れしている場合 これは緊急事態です。すぐにエアコンの運転を停止し、必ず電源プラグを抜いてください。感電や漏電、エアコン本体の故障を防ぐためです。床や家財が濡れるのを防ぐため、タオルやバケツなどで水を受け止めましょう。この場合は、ご自身での根本修理は困難なため、速やかに専門業者や管理会社への連絡が必要です。
2. ドレンホースの凍結が疑われる場合 エアコンの運転を停止した上で、前述の通り、ドレンホースの出口付近をぬるま湯(40℃程度)でゆっくり温め、内部の氷を溶かしてください。熱湯はホースを破損させるため絶対に使用しないでください。氷が溶け、水が排出されれば運転を再開して様子を見ます。
自分で解決!ドレンホースの詰まりを掃除する方法
ドレンホースの詰まりは、ポコポコ音(空気が抜けにくい)や水漏れ(逆流)の大きな原因です。夏場の使用で溜まったホコリやヘドロ状の汚れ、外部から侵入した虫や落ち葉などが詰まっていることもあります。冬場でも、この詰まりが原因で霜取り運転の水が逆流することがあるため、掃除は有効です。
作業前の注意:安全第一
必ずエアコンの電源プラグを抜いてから作業を行ってください。感電の恐れがあります。また、掃除機で吸う方法は、水や汚れが掃除機に入ると故障や感電の原因になるため、推奨されません。
1. ホース先端のゴミを取り除く
まず、ドレンホースの排出口(先端)を目視で確認します。泥、落ち葉、クモの巣、虫の死骸などが詰まっていたら、割り箸や古い歯ブラシなどで優しくかき出してください。ホースを傷つけないよう注意しましょう。
2. ドレン用サクションポンプを使う(推奨)
内部の詰まりには、「ドレン用サクションポンプ(ドレンホースクリーナー)」という専用の道具が最も安全で効果的です。ホームセンターやインターネットで1,000円~3,000円程度で購入できます。
【使い方】
- ポンプの先端をドレンホースの排出口に隙間なく、しっかりと差し込みます。
- ハンドルを強く引き(吸引)、詰まりを引き出します。※押して空気を送り込むタイプもあります。
- ハンドルを引いた際、詰まりが取れると、溜まっていた水やヘドロ状の汚れがドバっと出てくることがあります。
- 何度か押したり引いたりして、ホース内の通りを良くします。
3. 掃除機を使った方法(非推奨・最終手段)
ポンプが無い場合の応急処置として掃除機を使う方法もありますが、高いリスクが伴います。
【手順】
- ドレンホースの排出口に、隙間ができないよう清潔な布やタオルを巻き付けます。水が漏れないように輪ゴムで固定するとより安全です。
- 布の上から掃除機のノズルを当て、隙間をふさぐようにして1~2秒程度、短く「強」で吸います。
- 水が掃除機に入らないよう、絶対に長く吸い続けないでください。「ズズッ」という水や詰まりが動く音がしたらすぐに止めます。
この方法は掃除機のモーター故障や感電のリスクがあるため、あくまで自己責任の範囲で行い、基本はサクションポンプの使用をおすすめします。
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うるさいポタポタ音で眠れない すぐに試せる防音 消音対策
原因が気圧差による「ポコポコ」音である場合、窓開けや換気扇停止で音は止まりますが、「換気扇を止められない」「寒くて窓を開けたくない」という場合、音が気になって眠れないこともあります。その場合は、専用のグッズで対策するのが根本的な解決になります。
「ポコポコ」音専用の対策グッズ:逆止弁
「ドレンホース用逆止弁(エアカットバルブ、消音バルブ、おとめちゃん等)」という製品が非常に有効です。これは、ドレンホースの途中に取り付ける部品で、エアコン内部からの水(ドレン水)はスムーズに排出しますが、外からの空気の逆流は弁がフタをして防ぐ仕組みになっています。
これを取り付けることで、換気扇を回しても外気が逆流しなくなるため、「ポコポコ」音を根本的に止めることができます。取り付けはご自身でも可能ですが、ドレンホースを切断して接続する必要があるため、自信がなければ専門業者やエアコンを購入した販売店に依頼するのが確実です。
逆止弁の注意点
逆止弁はゴミが詰まりやすい構造になっているものもあります。取り付けた後は、定期的に弁の内部を清掃しないと、逆にそこが詰まって水漏れの原因になる可能性があるため、メンテナンスが必要です。
また、「ポタポタ」という排水音自体が気になる場合(特に霜取り運転中、室外機からの音)、ドレンホースの先端を地面から少し浮かせたり、排水先に砂利や吸音マットを敷いたりすることで、水が地面に当たる音が響きにくくなる場合があります。
冬のエアコン暖房シーズン前に ポタポタ音を防ぐための予防策とメンテナンス
冬になって「エアコンが凍った!」「水漏れした!」と慌てないために、暖房シーズンが本格化する前(秋頃)に予防策とメンテナンスを行っておくことが非常に重要です。
1. フィルターの清掃(最重要)
エアコンのフィルターがホコリで目詰まりしていると、空気を吸い込む力が弱まり、暖房効率が著しく低下します。余計な電力を使うだけでなく、エアコン内部の空気の流れが乱れ、異常な結露や動作音、霜取り運転の増加につながることがあります。最低でも月に1〜2回はフィルターを掃除しましょう。
2. ドレンホースの点検と清掃
夏場の冷房運転で溜まったドレンホース内の汚れやゴミ、虫の巣などを、シーズン前に前述のサクションポンプなどで掃除しておきましょう。ホース内の通りを良くしておくことが、冬場の霜取り運転で出る水の排出をスムーズにし、凍結防止にもつながります。
3. ドレンホースの先端のケア(凍結防止)
ドレンホースの先端が地面に着いていたり、U字に曲がって水が溜まるようになっていたり、水たまりや側溝に浸かっていたりしないかを必ず確認してください。先端が塞がっていると、排出すべき水がホース内に溜まり、そこから凍結します。ホースは地面から5cm以上浮かせ、先端が下向きになるように固定するのが理想です。
4. 室外機周辺の整備
室外機の周りに落ち葉やゴミ、植木鉢などが置かれていると、空気の吸い込みや吹き出しの妨げになり、熱交換の効率が下がります。室外機の周囲はきれいに片付けておきましょう。特に降雪地域では、雪で室外機本体やドレンホースの出口が埋まらないよう、防雪フードの設置や、雪に埋もれない高さの台(高置台)で設置するなどの対策を検討しましょう。
シーズン前の少しの手間が、冬場の快適さとエアコンの寿命を大きく左右します。特にフィルター掃除とドレンホースの先端チェックは、暖房を使い始める前に必ず行ってくださいね。
セルフチェックで直らない時に業者へ修理を依頼する目安と費用相場
応急処置やセルフチェックを試しても音が解消しない場合や、明らかに異常な場合は、無理をせずに専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
業者に依頼すべき目安
- 暖房中に室内機から「ポタポタ」と実際に水漏れしている
- ドレンホースの凍結をぬるま湯で溶かしても、まだ水が排出されない(内部の奥深くで詰まっているか別の原因)
- 室内機から「ポタポタ」という水音が鳴り続ける(水漏れしていなくても、内部で水が溜まっている可能性)
- エアコン本体のランプが点滅してエラーを知らせている
- 異音とともに、焦げ臭いなどの異臭がする
- (ポコポコ音で)逆止弁の設置を自分で行うのが不安
特に室内機からの水漏れは、内部のドレンパンの破損、ドレンポンプ(結露水を強制排水する部品)の故障、熱交換器の異常など、専門家でなければ対処できない重大なトラブルの可能性が高いです。
修理費用の相場
症状や原因、交換部品によって費用は大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 修理内容 | 費用相場(目安・出張費等除く) |
|---|---|
| ドレンホースの詰まり除去(高圧洗浄など) | 約8,000円 ~ 15,000円 |
| ドレンホース用逆止弁の取り付け | 約5,000円 ~ 12,000円 |
| ドレンホースの交換 | 約10,000円 ~ 20,000円 |
| ドレンパンの修理・交換 | 約15,000円 ~ 30,000円 |
| 室内機からの水漏れ(重度・分解洗浄含む) | 約20,000円 ~ |
※上記はあくまで目安です。実際には出張費や診断料、技術料が別途かかる場合がほとんどです。必ず事前に複数の業者から見積もりを取りましょう。
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修理か買い替えか?
修理費用が高額になる場合、買い替えも視野に入れましょう。一つの目安は「製造年数」です。エアコンの補修用性能部品の保有期間は、全国家庭電気製品公正取引協議会の規約により製造打切り後10年と定められています(出典:全国家庭電気製品公正取引協議会)。製造から10年以上経過していると部品がなく修理できない可能性があり、修理できても他の部品がすぐに故障するリスクもあります。
賃貸物件でエアコンの音が気になる時の大家さん 管理会社への相談手順
賃貸マンションやアパートにお住まいで、エアコンの音が気になる場合、ご自身で業者を手配する前に、必ず大家さん(オーナー)や管理会社に連絡してください。
エアコンは「設備」として部屋に備え付けられている場合がほとんどです。民法上、賃貸人(大家さん)は賃貸物(部屋や設備)を使用に適した状態にする義務(修繕義務)を負っています。そのため、経年劣化や通常使用による設備の不具合や故障は、基本的にオーナー側の負担で修理するのが一般的です。
相談の手順
賃貸物件での相談ステップ
- 状況の記録(最重要): いつから、どのような音(ポタポタ、ポコポコなど)が、どのくらいの頻度で鳴るのかを具体的にメモします。水漏れがある場合は、必ず写真や動画を撮っておきましょう。音が伝わりにくい場合は録音も有効です。
- 管理会社(または大家)へ連絡: 記録した内容(音の種類、頻度、水漏れの有無)を正確に伝え、点検・修理を依頼します。「ポコポコ」音のような故障ではないケースでも、「音がうるさくて眠れない」「換気扇が使えない」など、生活に支障が出ていることを具体的に説明しましょう。
- 自分で試したことを伝える: 「ドレンホースの凍結をぬるま湯で溶かしてみた」「窓を開けたらポコポコ音が止まった」など、ご自身でできる範囲の応急処置を試したことも伝えると、その後の対応がスムーズに進む場合があります。
危険:勝手な修理手配はNG!
良かれと思って自分で業者を呼んで修理してしまうと、修理費用が全額自己負担になる可能性が非常に高いです。また、修理によって別の問題が発生した場合、責任を問われることもあります。必ず管理会社(大家さん)側の指示を仰ぎ、指定された業者が来るのを待ちましょう。
エアコンのポタポタ音(暖房) 放置せず早めの確認を
この記事では、暖房時のエアコンから聞こえる「ポタポタ」音について、その多くが正常な動作音である一方、中には危険なサインも含まれていることを解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- 暖房時のポタポタ音は多くの場合、室外機の「霜取り運転」による排水音
- 音が室内機から聞こえ、実際に水が漏れている場合は異常事態
- 「ポコポコ」音は故障ではなく、室内外の気圧差が原因
- 気圧差による「ポコポコ」音は、窓開けや換気扇停止で解消できる
- 「ポコポコ」音が続く場合は「逆止弁(エアカットバルブ)」が有効
- 冬場特有の原因として「ドレンホースの凍結」がある
- 凍結は熱湯ではなく「ぬるま湯」で溶かす
- ドレンホースの詰まりは水漏れの原因になるため定期的な掃除が推奨される
- 詰まり掃除には「サクションポンプ」が安全で効果的
- 室内機からの水漏れは放置せず、すぐに運転を停止する
- 賃貸物件の場合は、まず管理会社や大家さんに連絡する
- 自分で業者を手配すると費用が自己負担になる可能性がある
- シーズン前にフィルター掃除とドレンホースの点検を行うことが最善の予防策
- ドレンホースの先端は地面から離し、水はけを良くしておく
- セルフチェックで改善しない場合は、迷わず専門業者に点検を依頼する







