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エアコン暖房一人暮らしで1ヶ月の電気代は?節約術も解説

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エアコン暖房一人暮らしで1ヶ月の電気代は?節約術も解説

一人暮らしを始めて最初の冬、エアコン暖房を使った翌月の電気代の請求書を見て「こんなに高いの?」と驚いた経験はありませんか。今回の記事では、2025年版の一人暮らしにおけるエアコン暖房で1ヶ月の電気代平均はいくらなのか、という基本的な疑問にお答えします。エアコン暖房は高いのでは?と不安に感じる方のために、こたつや電気毛負、オイルヒーターとの電気代を比較し、そもそも暖房はつけっぱなしとこまめに消すのではどっちが安いのか、設定温度を1℃変えると電気代はいくら変わるのか、といった誰もが気になるポイントを深掘りします。具体的には、エアコン暖房の電気代について、1時間・1日・1ヶ月の簡単計算シミュレーションから、6畳・8畳といった部屋の広さ別の一人暮らしにおける暖房電気代の目安まで詳しく解説。さらに、電気代を無駄にしてるかもしれない、やってはいけないエアコン暖房のNGな使い方を学び、賃貸でもOKな窓の断熱シートやカーテンの工夫など、今日から実践できるエアコン暖房の電気代を抑える10の節約術もご紹介します。フィルター掃除だけで電気代は変わるのか、その頻度と効果、そして暖房効率が劇的にアップするサーキュレーターや加湿器の賢い併用術にも注目です。最後に、電力会社のプラン見直しは効果あり?という視点から、一人暮らし向けの選び方と注意点まで網羅し、あなたの冬の光熱費のお悩みを解決します。

この記事のポイント

  1. 一人暮らしのエアコン暖房にかかる電気代の平均と目安
  2. 他の暖房器具との電気代比較とつけっぱなしの是非
  3. 誰でもすぐに実践できる具体的な電気代の節約術
  4. 電力会社のプラン見直しなど根本的なコスト削減方法


エアコン暖房、一人暮らしで1ヶ月の電気代はいくら?

  • 【2025年版】一人暮らしエアコン暖房1ヶ月の電気代平均
  • エアコン暖房の電気代1時間・1日・1ヶ月シミュレーション
  • 【6畳・8畳】部屋の広さ別暖房電気代の目安
  • エアコン暖房は高い?こたつ等との電気代を比較
  • 「つけっぱなし」と「こまめに消す」はどっちが安い?

【2025年版】一人暮らしエアコン暖房1ヶ月の電気代平均

【2025年版】一人暮らしエアコン暖房1ヶ月の電気代平均

一人暮らしで冬を越す際、最も気になるのがエアコン暖房にかかる電気代です。一体、平均でどのくらいかかるものなのでしょうか。この問いに答えるため、まずは公的なデータから見ていきましょう。

総務省統計局が実施している家計調査によると、単身世帯における冬の時期(1月~3月)の電気代は、1ヶ月平均で約7,748円というデータが報告されています。夏場の平均が約6,418円であることを考えると、冬は冷房を使う夏よりも1,300円以上も高くなる傾向にあることが分かります。これは、外気温と設定温度の差が夏よりも大きくなることや、日照時間が短く照明の使用時間が増えることなどが要因として考えられます。

もちろん、これはあくまで全国の平均値です。お住まいの地域や契約している電力会社のプラン、そして日々のライフスタイルによって金額は大きく変動します。

地域による電気代の違いと近年の動向

当然ながら、冬の寒さが厳しい北海道・東北地方や、標高の高い山間部などでは、暖房の使用頻度と設定温度が高くなるため、全国平均よりも電気代が高くなる傾向にあります。逆に、比較的温暖な九州・沖縄地方では、暖房を全く使わない日もあるため、電気代は低く抑えられることが多いです。

また、近年は国際情勢の変動に伴う燃料価格の高騰や、再生可能エネルギーの導入拡大などの影響で、電気料金単価そのものが見直されるケースが増えています。そのため、「去年と同じような使い方をしているのに、なぜか請求額が高い」という事態も起こり得ます。だからこそ、定期的にご自身の電気代が平均と比べてどうなのかを把握し、節約意識を持つことが非常に重要になるのです。

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エアコン暖房の電気代1時間・1日・1ヶ月シミュレーション

エアコン暖房の電気代1時間・1日・1ヶ月シミュレーション

ご自宅のエアコン暖房にかかる電気代を具体的に把握するために、簡単な計算でシミュレーションすることが可能です。電気代の基本的な算出方法は、以下の式に基づいています。

電気代の計算式
消費電力(kW) × 使用時間(h) × 1kWhあたりの電気料金単価(円)

まず、お使いのエアコンの「消費電力」を確認しましょう。これはエアコン本体の側面や底面に貼られているシール、または取扱説明書に「暖房時消費電力 XXX W」のように記載されています。この「W(ワット)」の数値を1000で割ることで、「kW(キロワット)」に変換できます。

次に「電気料金単価」ですが、これはご契約中の電力会社やプランによって異なります。正確な単価は電力会社のマイページなどで確認できますが、ここでは公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が目安として示している31円/kWh(税込)を基準に計算してみましょう。

6畳用エアコン(暖房の平均消費電力500W)の電気代シミュレーション
使用時間 計算式 電気代の目安
1時間 0.5kW × 1h × 31円 約15.5円
1日(8時間) 0.5kW × 8h × 31円 約124円
1ヶ月(30日) 124円 × 30日 約3,720円

このように、あくまで目安ではありますが、具体的な金額を把握することで節約への意識も一段と高まります。ご自身のエアコンの消費電力と、平日・休日の平均的な使用時間で、ぜひ一度オリジナルのシミュレーションをしてみてください。

消費電力の「幅」に注意

エアコンの消費電力の表示には、「130W~1200W」のように幅が記載されていることがよくあります。これは、エアコンが常に一定の電力で動いているわけではないためです。室温と設定温度の差が大きい「起動時」や、急速に部屋を暖めるときに最大電力に近くなり、室温が安定すると最小電力に近い省エネ運転になります。そのため、上記のシミュレーションはあくまで平均的な消費電力で計算した目安であり、実際の請求額とは異なる点にご注意ください。

【6畳・8畳】部屋の広さ別暖房電気代の目安

【6畳・8畳】部屋の広さ別暖房電気代の目安

エアコンの電気代は、お部屋の広さに対応したモデルの能力によっても変わってきます。家電量販店で「〇畳用」と表示されているのは、その広さの部屋を効率よく冷暖房できる能力を持っているという意味です。当然、広い部屋に対応するエアコンほど、パワフルに稼働するため消費電力も大きくなる傾向があります。

ここでは、一人暮らしの住まいで最も一般的な6畳用8畳用のエアコンについて、暖房時の平均的な消費電力から1ヶ月(1日8時間使用と仮定)の電気代を比較してみましょう。

部屋の広さ別・1ヶ月の暖房電気代目安
部屋の広さ 平均消費電力(目安) 1時間あたりの電気代 1ヶ月の電気代(1日8時間)
6畳用 400W~500W 約12.4円~15.5円 約2,976円~3,720円
8畳用 500W~600W 約15.5円~18.6円 約3,720円~4,464円

もちろん、これは最新モデルのカタログスペックから算出した平均的な目安です。実際の電気代は、お部屋の断熱性能や窓の大きさ、天井の高さといった建物の構造に大きく左右されることを理解しておく必要があります。

例えば、一般的に鉄筋コンクリート造のマンションは木造アパートよりも気密性が高く、一度暖めた熱が外に逃げにくいという特徴があります。そのため、同じ広さの部屋でも、暖房効率が良く電気代を抑えやすい傾向にあるのです。ご自身の住まいがどのような構造かを知っておくことも、電気代を正確に予測し、効果的な対策を立てる上で重要なポイントとなります。

エアコン暖房は高い?こたつ等との電気代を比較

エアコン暖房は高い?こたつ等との電気代を比較

「冬の暖房はエアコンが一番電気代を食う」というイメージは根強いですが、他の暖房器具と冷静に比較すると、一概にそうとは言えないのが実情です。それぞれの暖房器具には得意・不得意があり、消費電力も大きく異なります。

ここでは、一人暮らしでよく使われる代表的な暖房器具について、1時間あたりの電気代を比較し、その特徴を整理してみましょう。

暖房器具別・1時間あたりの電気代目安と特徴
暖房器具 消費電力(目安) 1時間あたりの電気代 メリット・デメリット
エアコン(6畳用) 500W 約15.5円 部屋全体を均一に暖めることができる。ただし、空気が乾燥しやすい。
こたつ 100W~300W 約3.1円~9.3円 下半身を局所的に暖める。電気代は非常に安いが、部屋全体は暖まらない。
電気毛布 50W~80W 約1.6円~2.5円 体を直接暖めるため効率が良く、最も経済的。就寝時などに最適。
オイルヒーター 500W~1200W 約15.5円~37.2円 部屋全体をじんわりと自然な暖かさで満たす。空気が乾燥しにくいが、電気代は高め。
電気ストーブ 400W~1000W 約12.4円~31.0円 スイッチを入れるとすぐに暖かくなる即暖性が魅力。ただし局所的で消費電力は大きい。

この表から分かるように、部屋全体を暖める能力を持つ器具の中では、エアコンのコストパフォーマンスは決して悪くありません。むしろ、オイルヒーターや電気ストーブは、その手軽さとは裏腹に、エアコン以上に電気代がかかる場合があるのです。

賢く節約するための最大のポイントは「どう暖めたいか」を明確にすることです。部屋全体で快適に過ごしたいならエアコンを主軸に、デスクワーク中に足元だけ暖めたいならこたつやパネルヒーター、就寝時に体を温めたいなら電気毛負を併用するなど、シーンに応じて最適な暖房器具を使い分けるのが、最も賢い選択と言えるでしょう。

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「つけっぱなし」と「こまめに消す」はどっちが安い?

「つけっぱなし」と「こまめに消す」はどっちが安い?

エアコンの電気代で永遠のテーマとも言えるのが、「つけっぱなし」と「こまめに消す」のどちらが本当にお得なのか、という問題です。様々な意見がありますが、多くの空調メーカーや専門機関の見解を総合すると、30分から1時間程度の短い外出であれば、つけっぱなしの方が電気代は安くなる可能性が高いと言えます。

この結論の背景には、エアコンが最も電力を消費する「運転の特性」が深く関わっています。

エアコンの消費電力がピークになるのは「起動時」

エアコンは、電源を入れてから冷え切った部屋を設定温度まで暖める過程で、コンプレッサーをフルパワーで運転させます。この室温を大きく変化させる時に、最も多くの電力を消費するのです。一度部屋が目標温度に達してしまえば、その後は室温を維持するための断続的な省エネ運転に切り替わるため、消費電力は格段に少なくなります。

つまり、こまめに電源をオン・オフするということは、そのたびに最も電力を使う「起動時のフルパワー運転」を何度も繰り返すことにつながり、結果としてトータルの消費電力が大きくなってしまうのです。

大手空調メーカーのダイキンがおこなった実験でも、日中の30分程度の外出であれば、こまめに消すよりもつけっぱなしの方が消費電力が少なくなるという結果が報告されています。

一方で、数時間にわたる長時間の外出や、家を空ける際には、当然ながら電源をオフにした方が節約になります。ご自身のライフスタイルに合わせて、この「30分~1時間」という時間を一つの判断基準として、賢く使い分けてみてください。


エアコン暖房の電気代、一人暮らしで1ヶ月賢く節約

  • やってはいけないエアコン暖房のNGな使い方
  • 設定温度を1℃変えると電気代はいくら変わる?
  • フィルター掃除だけで電気代は変わる?頻度と効果
  • 暖房効率が劇的アップ!サーキュレーターと加湿器
  • 賃貸でもOK!窓の断熱シートやカーテンの工夫
  • 電力会社のプラン見直しは一人暮らしに効果あり?
  • 一人暮らしのエアコン暖房、1ヶ月の電気代を見直すための総括

やってはいけないエアコン暖房のNGな使い方

やってはいけないエアコン暖房のNGな使い方

良かれと思って実践しているエアコンの使い方が、実は電気代を無駄にしているかもしれません。ここでは、特にやってしまいがちなエアコン暖房のNGな使い方を具体的に解説します。一つでも当てはまったら、今日から改善しましょう。

常に「弱」運転で稼働させる

「電気代がもったいないから」と、常に風量を「弱」に設定していませんか?これは一見すると省エネに思えますが、実は逆効果になることが多いNGな使い方です。「弱」運転では部屋が設定温度に達するまでに非常に時間がかかり、その間、コンプレッサーが非効率な運転を続けることになります。結果として、トータルの消費電力がかさんでしまうのです。基本は「自動運転」に設定してください。最新のエアコンは非常に賢く、最も効率的なパワーで一気に設定温度まで到達させ、その後は最適な省エネ運転に自動で切り替えてくれます。

風向きを上向きや水平にする

暖かい空気は軽く、上に溜まる性質があります。エアコンの風向きを上や水平にしてしまうと、暖かい空気が天井付近にばかり留まり、肝心な生活スペースである足元がなかなか暖まりません。人が寒さを感じると、つい設定温度を上げてしまい、無駄な電力消費につながります。暖房時は、風向きは必ず「下向き」または「スイング」に設定し、暖かい空気をまず床面に届け、そこから自然に上昇させて部屋全体を循環させるようにしましょう。

室外機の周りに物を置く

意外と見落としがちなのが、ベランダや屋外に設置された室外機の存在です。室外機は、外の空気を取り込んで熱を交換するという、エアコンの心臓部とも言える重要な役割を担っています。この室外機の吹き出し口の前や吸い込み口の周りに、植木鉢や物置などを置いて塞いでしまうと、空気の流れが妨げられ、熱交換の効率が著しく低下します。これにより、エアコンは余計なパワーを使わなければならなくなり、電気代が跳ね上がる原因となるのです。室外機の周りは最低でも20cm以上はスペースを空け、常にスッキリさせておきましょう。

設定温度を1℃変えると電気代はいくら変わる?

設定温度を1℃変えると電気代はいくら変わる?

エアコン暖房の電気代を節約する上で、最も簡単かつ効果的な方法が「設定温度の見直し」です。環境省では、地球温暖化対策の一環として、冬の暖房時の室温目安を20℃とすることを推奨しています。

一般的に、暖房の設定温度を1℃低くすると、約10%の消費電力が削減できると言われています。これは、外気温との差が小さくなることで、エアコンが室温を維持するための負担が軽減されるためです。仮に1ヶ月のエアコン暖房の電気代が4,000円だった場合、設定温度をたった1℃下げるだけで、月々約400円、冬のワンシーズン(4ヶ月と仮定)で1,600円もの節約につながる計算になります。

体感温度を上げる工夫で快適に節約

「でも、20℃設定では正直寒い…」と感じる方も多いでしょう。その場合は、すぐに設定温度を上げるのではなく、他の工夫で「体感温度」を上げることを試してみてください。具体的には以下のような方法が有効です。

  • 「首」を温める:首、手首、足首の三つの首を温めると血行が良くなり、体全体が暖かく感じます。ネックウォーマーや厚手の靴下、アームウォーマーなどを活用しましょう。
  • ひざ掛けやルームウェア:一枚羽織る、ひざ掛けを使うといった基本的な対策が、設定温度1℃の差を十分にカバーしてくれます。
  • 温かい飲み物を飲む:体の中から温めることで、寒さを感じにくくなります。

まずは現在の設定温度を確認し、無理のない範囲で少しでも下げられないか検討してみる価値は十分にあります。

フィルター掃除だけで電気代は変わる?頻度と効果

フィルター掃除だけで電気代は変わる?頻度と効果

エアコンのフィルター掃除は、面倒に感じてつい後回しにしがちですが、電気代の節約に直結する非常に重要なメンテナンスです。「たかが掃除」と侮ってはいけません。

エアコンは室内の空気を吸い込み、その空気を暖めたり冷やしたりして吐き出しています。フィルターにホコリがびっしりと詰まっていると、人間で言えばマスクをしたまま全力疾走するようなもので、空気を吸い込む力が弱まり、部屋を暖めるためにより多くのパワーを必要としてしまいます。その結果、暖房効率が大幅に低下し、無駄な電気代がかかってしまうのです。

経済産業省 資源エネルギー庁のデータによると、フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)と、フィルターを清掃した場合を比較すると、年間で約31.95kWhの省エネとなり、電気代にして約990円の節約になるとされています。

フィルター掃除の理想的な頻度と簡単な方法

専門家が推奨する理想的な掃除の頻度は「2週間に1回」です。掃除方法は非常に簡単です。

  1. エアコンのカバーを開けてフィルターを取り外す。
  2. フィルターの表面についたホコリを掃除機で吸い取る。
  3. 汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく洗い流す。
  4. 風通しの良い日陰で完全に乾かしてから、本体に戻す。

これだけの作業で、暖房効率が維持されるだけでなく、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、クリーンな空気を保つことにもつながります。たった数分の手間で年間の電気代が確実に変わるのですから、やらない手はありません。

暖房効率が劇的アップ!サーキュレーターと加湿器

暖房効率が劇的アップ!サーキュレーターと加湿器

エアコン暖房の効果を最大限に引き出し、無駄な電力消費を抑えるための強力なサポートアイテムが「サーキュレーター」と「加湿器」です。それぞれの特性を理解し、賢く併用することで、驚くほど快適で経済的な暖房環境が実現します。

サーキュレーターで温度ムラを解消し、足元を暖かく

前述の通り、暖かい空気は軽く天井付近に溜まり、冷たい空気は重く床に溜まりがちです。エアコンをいくらガンガン稼働させても、この「温度ムラ」がある限り、足元はスースーして寒いままです。この問題を一気に解決するのがサーキュレーターの役割です。

使い方のポイントは、エアコンの対角線上に置き、真上(天井)に向けて風を送ることです。これにより、天井に溜まった暖かい空気が床に押し下げられ、部屋全体の空気がゆっくりと循環し始めます。結果として、足元までしっかりと暖かさが届くようになり、エアコンの設定温度を必要以上に上げずに済み、大幅な節電につながります。

加湿器で体感温度をアップさせ、ウイルス対策にも

冬は空気が乾燥しがちですが、実は湿度も体感温度に大きく影響します。同じ室温でも、湿度が低いと体の水分が蒸発しやすく、気化熱が奪われて寒く感じます。逆に湿度が高いと、同じ温度でも暖かく感じるのです。

加湿器を使って部屋の湿度を40%~60%の快適な範囲に保つことで、実際の室温以上に暖かく感じられ、暖房の設定温度を1℃~2℃下げても快適に過ごせるようになります。さらに、適度な湿度は喉や肌の乾燥を防ぎ、ウイルスの活動を抑制する効果も期待できるため、健康管理の面でも一石二鳥です。

サーキュレーターも加湿器も、それ自体は電気を使いますが、エアコンの消費電力を抑える効果の方がはるかに大きいため、トータルで見れば確実にプラスになります。ぜひ、冬の必須アイテムとして導入を検討してみてください。

賃貸でもOK!窓の断熱シートやカーテンの工夫

賃貸でもOK!窓の断熱シートやカーテンの工夫

冬の暖房時、室内の暖かい熱が最も逃げやすい場所は、実は「窓」です。一般社団法人 環境共創イニシアチブのデータによると、冬の暖房時に室内の暖かい熱の約58%が窓などの開口部から流出していると言われています。つまり、この窓の断熱対策を徹底することが、暖房効率を飛躍的に向上させ、電気代を節約する上で非常に効果的なのです。ここでは、賃貸物件でも簡単に導入できる工夫をご紹介します。

断熱シート・気泡緩衝材(プチプチ)を貼る

最も手軽で効果が高いのが、ホームセンターや100円ショップなどで購入できる窓用の断熱シートです。水で貼るタイプなら、跡を残さずに剥がせるため賃貸でも安心。シートと窓の間にできる空気の層が、強力な断熱材の役割を果たします。梱包に使う気泡緩衝材(プチプチ)の凹凸面を窓に貼り付けるだけでも、同様の効果が得られます。外からの冷気の侵入をブロックし、室内の暖かい熱が逃げるのをしっかりと防いでくれます。

厚手で床まで届く丈の長いカーテンを選ぶ

カーテンは、デザインだけでなく機能性で選ぶことが重要です。夏用の薄手のものから、厚手の生地で織られた冬用のカーテンに変えるだけでも断熱効果は大きく向上します。さらに重要なのが「丈の長さ」。窓枠よりも少し長い程度ではなく、床に届くくらい、あるいは少し引きずるくらいの丈の長いカーテンを選ぶことで、窓と床の隙間から侵入してくる「コールドドラフト」と呼ばれる冷たい下降気流を効果的にシャットアウトできます。

カーテンライナーや隙間テープも活用しよう

今使っているお気に入りのカーテンを買い替えたくない場合は、「カーテンライナー」という後付けできる断熱・遮光用の裏地を取り付けるのがおすすめです。また、窓サッシの隙間が気になる場合は、スポンジ状の「隙間テープ」を貼ることで、気密性を高め、冷気の侵入をさらに減らすことができます。

これらの対策は、冬の暖房効率を高めるだけでなく、夏の冷房効率アップや結露防止にもつながるため、一度投資すれば一年を通して光熱費の節約に貢献してくれるでしょう。

電力会社のプラン見直しは一人暮らしに効果あり?

エアコンの使い方や住まいの断熱対策と合わせて、ぜひ一度真剣に検討したいのが、契約している「電力会社」や「料金プラン」そのものの見直しです。これは、日々の小さな節約努力を、さらに大きな成果へと繋げるための根本的なアプローチと言えます。

2016年4月から始まった「電力の小売全面自由化」により、私たちはガス会社や通信会社、鉄道会社など、さまざまな業種の企業が提供する電気を、ライフスタイルに合わせて自由に選べるようになりました。特に、一人暮らしの場合は、日中は仕事や学校で家にいない時間が長いなど、電気の使い方が特定の時間帯に偏るケースが多く、ご自身の生活パターンに特化したプランを選ぶことで、節約効果が出やすいという大きなメリットがあります。

一人暮らしにおすすめの料金プラン例

  • 夜間割引プラン:平日の日中はほとんど家におらず、帰宅後の夜間や休日に電気を多く使う方に最適。夜間の電気料金単価が割安に設定されています。
  • 基本料金0円プラン:毎月の電気使用量が比較的少ない方向け。使った分だけ支払うシンプルな料金体系です。
  • ポイント還元プラン:電気代の支払いに応じて、提携先の共通ポイント(dポイント、Pontaポイント、楽天ポイントなど)が貯まるプラン。普段利用するサービスと合わせることで、家計全体の節約につながります。

プラン変更で失敗しないための注意点

魅力的なプランが多い一方で、切り替えで失敗しないためにはいくつか注意点があります。料金単価の安さだけでなく、契約期間の縛りや、期間内に解約した場合の違約金の有無などを事前にしっかりと確認することが重要です。また、電力会社のウェブサイトにある料金シミュレーションなどを活用し、現在の電気使用状況に基づいいて「本当に安くなるのか」を客観的に確かめてから申し込むようにしましょう。

例えば、ドコモでんきのように、電気料金に応じてdポイントが高還元率で貯まったり、新規申し込みで数千円単位のキャッシュバックキャンペーンを実施していたりするサービスもあります。日々の生活で使っている通信サービスや決済サービスと連携した電力会社を選ぶことで、電気代を直接的に下げるだけでなく、総合的な家計の改善に繋げることが可能です。

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一人暮らしのエアコン暖房、1ヶ月の電気代を見直すための総括

この記事では、一人暮らしのエアコン暖房にかかる電気代の平均から、日々の生活で実践できる具体的な節約術、そして根本的なコスト削減につながる電力プランの見直しまで、幅広く解説しました。最後に、明日からすぐに行動に移せるよう、重要なポイントをリスト形式で振り返ってみましょう。

  • 一人暮らしの冬の電気代平均は約7,700円が目安
  • エアコン暖房は起動時に最も電力を消費する
  • 30分程度の外出ならつけっぱなしの方が節約になる場合も
  • 設定温度は20℃を目安に1℃下げると約10%の節電に
  • 風量は「自動運転」が最も効率的で風向きは「下向き」に
  • フィルター掃除は2週間に1度が理想で年間約1,000円の節約効果
  • サーキュレーターは天井に向けて空気を循環させる
  • 加湿器で湿度を40~60%に保つと体感温度が上がる
  • 室内の熱の約58%は窓から逃げている
  • 窓には断熱シートや厚手で丈の長いカーテンが効果的
  • 室外機の周りには物を置かず風通しを良くする
  • こたつや電気毛布との併用でエアコンの負担を減らす
  • 電力自由化により自分に合ったプランを選べる時代
  • ライフスタイルに合った電力会社への見直しが重要
  • ドコモでんきなどポイント還元や特典のある電力会社も検討する

賢く暖房を使いこなし、住まいの環境を整え、そして自分に合った電力プランを選ぶという三つのアプローチを組み合わせることで、冬の電気代は大きく変わります。ぜひ、今回の記事を参考に、厳しい冬を快適かつ経済的にお過ごしください。

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